感覚ではなく「数字」で選ぶ時代へ
「医療保険とがん保険、どっちを優先すべき?」
保険の見直しを考えるとき、多くの方がこの疑問にぶつかります。テレビCMや口コミでは「がんは怖いから保険が必要」といった声もあれば、「公的医療保険があるから医療保険はいらない」という意見も。感覚だけでは判断が難しいテーマですよね。
そこで本記事では、「発生確率 × 費用」という期待値の考え方を使って、数字ベースで比較します。つまり「どのリスクにどれだけのコストをかけるべきか」を定量的に判断できるようにするのです。
この記事を読み終える頃には、あなた自身や家族にとって「医療保険」と「がん保険」のどちらを優先すべきかが見えてくるはずです。
公的データに基づく発生確率の比較
「実際に、どのくらいの人が病気になるのか?」——まずはここから確認しましょう。
がんの発生確率(生涯)
- 国立がん研究センターのデータによると、日本人の2人に1人が一生のうちにがんを経験します。
- 性別でみると、男性は約65%、女性は約50%ががんになるという推計です。
入院リスク(医療全般)
- 厚生労働省の「患者調査」では、年間入院率は人口1,000人あたり約100人(=10%)程度。
- 主な入院原因は循環器系疾患(心筋梗塞や脳卒中など)、消化器系疾患、呼吸器疾患など。
- がん以外の病気で入院する可能性も高いことがわかります。
つまり、「がんは長期的に高リスク、他の病気は短期的に頻度が高い」という構図です。
公的医療保険制度を踏まえた自己負担額比較
次に、「実際にどのくらいお金がかかるのか?」を考えてみましょう。
高額療養費制度
日本には「高額療養費制度」があり、自己負担額には上限があります。
- 年収500〜800万円の方なら、月額の自己負担上限は 約87,430円。
- つまり100万円の治療を受けても、実際に払うのは9万円弱程度に抑えられます。
入院費用の実態
- 一般病床の平均入院日数:29.3日(厚労省データ)
- 1日あたりの入院費(自己負担分):約2万円(食事・差額ベッド含む)
例:30日入院すると、自己負担は60万円程度。ただし高額療養費制度で上限が効くため、実際には10〜20万円程度で済むケースが多いのです。
がん治療費
- 抗がん剤や分子標的薬は1か月あたり30〜50万円以上かかるケースも。
- 高額療養費制度が適用されても、毎月9万円前後が継続的に発生する可能性があります。
「発生確率 × 費用」による期待値計算
では、数字を使って簡単にシミュレーションしてみましょう。
仮定条件
- 対象:40代男性
- 年収:600万円(高額療養費上限=87,430円)
- 余命:40年と想定
医療保険(全般)
- 入院確率:年間10%
- 平均自己負担:10万円
- 期待値 = 0.1 × 10万円 = 1万円/年
がん保険
- がん発症確率:生涯65%(40年で年1.6%と仮定)
- 平均自己負担:年間9万円 × 2年継続 = 18万円
- 年間期待値 = 0.016 × 18万円 = 2.9万円/年
👉 この単純計算では「がん保険の方がリスク期待値は大きい」と言えます。
属性別シナリオ分析
「人によって答えは変わるのでは?」という疑問もあるでしょう。そこで、ライフステージ別に整理してみます。
独身・子なし
- 経済的負担は自分のみ。
- 高額療養費制度で自己負担はある程度抑えられる。
- → 医療保険もがん保険も「最低限」で十分。貯蓄でカバーできるなら加入不要のケースも。
子育て世帯
- 収入源が一時的に途絶えると家計が直撃。
- がんは治療期間が長く、就労不能リスクも大。
- → がん保険の優先度が高い。医療保険は最低限の入院保障に絞ってよい。
高齢層(60代以降)
- 発症確率が一気に上昇。
- 保険料も高騰するため「入るなら若いうち」が有利。
- → 既に健康状態に不安がある場合は、がん保険よりも医療保険の方が加入しやすいケースも。
結論
定量評価による優先度まとめ
- がん保険:期待値が高く、長期的リスクに備える意味で優先度大
- 医療保険:入院頻度は高いが、高額療養費でカバーされやすく期待値は低め
条件別の推奨戦略
- 独身 → 無理に保険は不要、貯蓄で対応
- 子育て世帯 → がん保険を重視、医療保険はシンプルに
- 高齢層 → 保険料と健康状態を踏まえ、加入できる範囲で調整
次のアクション
「数字で比較すると、意外に見えてくるものがありますよね。でも実際には、家族構成・年収・持病・生活スタイルによって最適解は変わります。」
保険の世界は一見シンプルに見えて、実際には複雑です。ネットの情報だけで判断するのはリスクが高いので、専門家に一度相談してシミュレーションしてもらうことをおすすめします。
👉 みんなの生命保険アドバイザー(無料相談) では、あなたの状況に合わせて「どちらを優先すべきか」を中立的に提案してくれます。相談は無料なので、試しに話を聞くだけでも価値があります。
まとめ
- 感覚ではなく「発生確率 × 費用」で優先度を定量評価すると、がん保険の方が優先度が高い。
- ただし、属性(独身・子育て・高齢)によって答えは変わる。
- 最終的には専門家のシミュレーションを活用するのが安心。
保険は「安心を買う商品」です。数字をベースに冷静に考えた上で、あなたと家族にとって最適な選択をしてください。


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