〜契約前に知っておきたい損益分岐点のリアル〜
そもそも「解約返戻金」と「ブレークイーブン年」って何?
「保険って、途中でやめたらどれくらい戻ってくるの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?
生命保険や学資保険などの積立型保険には、契約を途中で解約したときに戻ってくるお金があります。これが解約返戻金です。
そして、ブレークイーブン年とは、累計で支払った保険料総額と解約返戻金額がちょうど同じになる年、つまり「元本割れから脱出するタイミング」のこと。
この年を境に、解約返戻金が支払った保険料を上回り、プラスに転じます。
なぜ重要なのか?
- 契約前に知っておくと「何年続ければ損しないか」がわかる
- 資金計画(教育資金・老後資金)に直結
- 途中解約リスクを事前に把握できる
図1:ブレークイーブン年のイメージ(例)
| 年数 | 累計払込保険料 | 解約返戻金 | 返戻率 |
|---|---|---|---|
| 5年目 | 100万円 | 60万円 | 60% |
| 10年目 | 200万円 | 150万円 | 75% |
| 15年目 | 300万円 | 300万円 | 100% ←ブレークイーブン |
| 20年目 | 400万円 | 450万円 | 112.5% |
商品タイプ別の特徴とブレークイーブン年の傾向
ここからは、代表的な保険商品タイプごとに、ブレークイーブン年の傾向を見ていきましょう。
終身保険
特徴
- 一生涯の死亡保障
- 払込期間終了後も保障が続く
- 資産形成と保障を兼ねる
ブレークイーブン年の傾向
- 一般的に15〜25年目で元本回復
- 低解約返戻金型はさらに遅くなる傾向
- 変額型は市場環境によって前後
理由
- 長期運用を前提に設計されている
- 払込初期は保険会社の経費や保障コストが大きく、返戻率が低い
養老保険
特徴
- 満期時に死亡保険金と同額の満期保険金
- 貯蓄性が高い
ブレークイーブン年の傾向
- 満期時(10〜30年契約)に100%超
- 中途解約では元本割れが長く続く
理由
- 満期一括受取を前提に設計
- 中途解約はペナルティが大きい
学資保険
特徴
- 子どもの進学時期に合わせて給付金
- 教育資金の計画的準備に向く
ブレークイーブン年の傾向
- 多くは15〜18年目で元本回復
- 返戻率は契約時期やインフレ影響を受けやすい
商品タイプ別ブレークイーブン年分布(例)
| 商品タイプ | ブレークイーブン年(目安) | 傾向 |
|---|---|---|
| 終身保険(標準型) | 20年前後 | 長期運用型 |
| 終身保険(低解約返戻金型) | 25年前後 | 初期返戻率低め |
| 養老保険 | 満期時 | 中途解約は不利 |
| 学資保険 | 15〜18年 | 教育資金向け |
※実際の数値は契約条件・金利・運用状況により変動
注意点:ブレークイーブン年だけで判断しない
途中解約リスク
- 元本回復前に解約すると大きく損をする
- 特に低解約返戻金型は払込期間中の返戻率が極端に低い
インフレ影響
- 長期契約では将来の物価変動を考慮
- 実質的な価値は返戻率100%でも目減りする可能性
税金
- 解約返戻金が払込総額を超えると所得税課税
- 受取人と契約者が異なる場合は贈与税の可能性
読者の疑問に答えるQ&A
Q1. ブレークイーブン年は短い方がいい?
A. 短いほど早く元本回復しますが、保険料が高くなる傾向があります。目的と予算のバランスが重要。
Q2. 返戻率は契約後に変わる?
A. 変額型や外貨建ては市場環境で変動します。固定型は契約時にほぼ確定。
Q3. 途中で保険を見直すべきタイミングは?
A. ライフイベント(結婚・出産・住宅購入)や収入変動時に見直しを検討。
結論:契約前に必ず返戻率推移を確認しよう
- ブレークイーブン年は「損益分岐点」を示す重要な指標
- 商品タイプごとに傾向が異なるため、自分の目的に合った設計を選ぶ
- 契約前に設計書で年ごとの返戻率を確認することが必須
次のアクション
もし「自分の契約条件だとブレークイーブン年は何年?」と気になったら、無料で専門家に相談してみるのも手です。
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無理な勧誘なしで、自分に合ったプランを見つけられる可能性があります。


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