「なんとなく団体保険」から一歩抜け出す
「また今年も、団体保険の案内が回ってきたな……。
保険料もそんなに高くないし、とりあえず去年と同じでいいか。」
忙しい30〜40代の会社員だと、こんな感じで流してしまっていませんか?
- 「団体保険って“お得そう”だけど、ホントのところどうなの?」
- 「うちは小さい子どももいるし、個人の生命保険も入った方がいいのかな?」
- 「転職したら団体保険ってどうなるんだろう?」
- 「団体保険+個人保険、重複してムダになってない?」
頭の片隅には不安があるのに、じっくり調べる時間も気力もない。
そんな“モヤモヤ状態”のまま、なんとなくで選び続けている人はかなり多いです。
この記事では、まさにそんなあなたに向けて、
- 団体保険と個人保険の仕組みの違い
- 家族目線で見たメリット・デメリット
- ライフステージ別の「現実的な組み合わせ方」
- よくある勘違い・落とし穴
- 最後に「じゃあ、うちはどうしたらいいの?」の考え方
まで、会話するようなテンポで深掘りしていきます。
保険の専門用語はできるだけ避け、使う場合もかみ砕いて説明します。
読み終わるころには、
「うちの家庭なら、団体保険はこう使って、個人保険はここを強化しよう」
と、ざっくりした方針が持てる状態になっているはずです。
団体保険と個人保険の基本的な違い
まずは、「団体保険」と「個人保険」をちゃんと同じテーブルに乗せて比較しましょう。
ここをあいまいにしたままメリット・デメリットを見ると、判断を間違えやすくなります。
一言でいうと「誰が契約者か」が決定的な違い
団体保険の契約者は会社や団体、
個人保険の契約者はあなた自身(または配偶者などの個人)です。
| 項目 | 団体保険 | 個人保険 |
|---|---|---|
| 契約者 | 会社・団体 | 本人(個人) |
| 被保険者 | 従業員や会員とその家族 | 本人・配偶者・子どもなど |
| 保険料の支払い | 給与天引きが基本 | 口座振替・クレカなど |
| 加入のきっかけ | 会社からの案内 | 自分で申し込み |
「会社がまとめて保険会社と契約しているのか」
「あなたが保険会社と直接契約しているのか」
この違いが、後で見るメリット・デメリットの“源泉”になってきます。
保険料の決まり方と「団体割引」のイメージ
団体保険の大きな特徴が、団体割引です。
- ある程度まとまった人数で加入する
- 事務手続きの一部を会社がまとめてやってくれる
こうした理由から、保険会社側もコストが下がり、
その分、保険料が個人契約より安く設定されることが多いです。
一方、個人保険は、
- 年齢
- 性別
- 健康状態
- 契約する保障内容・期間
などを細かく見て、その人専用の保険料が決まります。
つまり、
- 「団体保険」=大人数まとめて、ざっくり安く
- 「個人保険」=一人ずつ、オーダーメイドで保険料が決まる
というイメージで捉えると理解しやすいです。
加入・見直し・やめるタイミングの違い
ここは、家族の人生設計とかなり深く関わってきます。
団体保険の場合
- 加入できるタイミングが「入社後○年以内」や「毎年の募集期間」など、ある程度決まっている
- 退職・転職すると、保障が終了したり、条件が変わったりする
- 会社自体が制度をやめると、強制的に終了する可能性もある
個人保険の場合
- 基本的にいつでも加入できる(もちろん健康状態などの審査はあり)
- 自分のタイミングで見直し・解約ができる
- 転職しても、会社が変わっても、原則として保障はそのまま継続
同じ「生命保険」や「医療保険」でも、
「会社にいるあいだ限定の保証」なのか、
「あなたと家族にずっとついてくる保証」なのか
この違いは、特に子どもがいる家庭にとって大きなポイントになります。
図でざっくり整理してみる
文章だとイメージしづらいので、図っぽくまとめます。
【団体保険】
会社 ー 保険会社 と契約
↓
従業員が加入
・保険料:安くなりやすい
・加入:会社を通じて簡単
・継続:会社を辞めると変化あり
【個人保険】
あなた ー 保険会社 と直接契約
・保険料:年齢・健康状態で決定
・加入:自分で申し込む
・継続:転職・退職しても継続可能
この「付き合う相手」が違うだけで、
後で解説する メリット・デメリットや“向き・不向き” が、大きく変わってくるわけです。
団体保険のメリット・デメリット(家族目線で)
「今の会社で団体保険に入っている」という人は多いはず。
ここでは、「家族を守る」という視点で、団体保険を徹底的に分解してみます。
団体保険のメリット
メリット①:保険料が割安になりやすい
団体保険の一番の魅力は、やはりコスパの良さです。
- 団体割引で、同じような保障内容でも個人保険より安くなることが多い
- 勤務先が保険会社との取りまとめをしているため、事務コストも削減されている
特に、子育て中で支出が増えやすい30〜40代にとって、
「手取りをあまり減らさずに、万が一の保障をそこそこ持てる」
というのは、かなりありがたいポイントです。 ichilab.dai-ichi-life.co.jp
メリット②:健康状態の条件が緩めな場合がある
個人保険だと、持病があったり、健康診断の結果が良くなかったりすると、
- 保険料が高くなる
- そもそも加入を断られる
といったことがあります。
一方、団体保険は、
- 医師の診査なしで加入できる
- 簡単な告知だけでOK
といった“緩め”の条件になっているケースも少なくありません。
「体調にちょっと不安があるけど、全く保険に入れないのは怖い」
という人にとって、団体保険は貴重な選択肢になり得ます。
メリット③:給与天引きで支払い管理がラク
団体保険の保険料は、給与からの天引きが一般的です。
- 毎月の引き落としを気にしなくていい
- クレジットカードの有効期限切れなどで失効する心配がない
- 「いつの間にか払い忘れていて保障が切れていた…」という事故を防げる
家計管理の手間を減らしつつ、確実に保障を持てるのは、忙しい共働き世帯には大きなメリットです。
メリット④:配偶者や子どもも対象にできる場合がある
勤務先によっては、
- 従業員本人だけでなく、配偶者
- 子ども
- 場合によっては同居の親
まで対象にできる団体保険もあります。
家族全体を、比較的割安な保険料でカバーできるので、
「とりあえず、最低限の保障を一式そろえたい」
というときには、かなり使い勝手が良い制度です。
団体保険のデメリット
メリットだけを見ると「団体保険だけでよくない?」と思ってしまいますが、
家族の長期的な安心を考えると、見逃せないデメリットもあります。
デメリット①:退職・転職すると保障が続かない/条件が変わる
団体保険の本質的な弱点はここです。
- 退職したら、その団体保険に加入できる資格を失う
- 継続できる場合でも、保険料が一気に上がることがある
- 転職先に同じレベルの団体保険制度があるとは限らない
たとえば、40代で転職した場合、
- これまでの団体保険:割安・告知緩め
- 転職後:個人保険に入り直そうとすると、年齢も上がっているので保険料が高くなる
という“挟み撃ち”になるリスクもあります。
デメリット②:保障内容やプランの自由度が低い
団体保険は「会社がパッケージとして用意したプラン」の中から選ぶ形がほとんどです。
- 保険金額の幅が限られる
- 保障の期間が固定されている
- 特約(オプション)の種類が少ない
など、個人保険のように細かくカスタマイズはできません。
「うちの子がまだ小さいから、もう少し死亡保障を手厚くしておきたい」
「住宅ローンが重いから、万が一のときには多めに残したい」
こういったピンポイントなニーズには、団体保険だけでは対応しづらいのが現実です。
デメリット③:掛け捨て型が多く、老後までの保障には向きにくい
多くの団体保険は、定期保険(一定期間だけ保障する掛け捨てタイプ)です。
- 毎年(または数年ごと)に更新
- 年齢が上がるごとに保険料が上がっていく
- 解約しても基本的にお金は戻らない
つまり、
「現役世代の“働き盛りの期間”を守るための保険」
という色合いが強く、
老後までずっと続けたい保障にはあまり向いていません。
デメリット④:会社の制度変更リスクがある
団体保険は「福利厚生」の一環です。
業績悪化などで、会社が福利厚生を見直すことになれば、
- 団体保険の内容が改悪される
- 団体保険そのものが廃止される
といった可能性もゼロではありません。
これらを踏まえると、団体保険は、
「いま在籍している会社にいる間の“期間限定の割安保障”」
と捉えると、ちょうどいいバランス感になります。
個人保険のメリット・デメリット(家族目線で)
続いて、個人保険。
こちらは「面倒そう」「保険屋さんに営業されそう」と敬遠されがちですが、
家族の長期的な安心を考えると、避けて通れない存在です。
個人保険のメリット
メリット①:ライフプランに合わせて保障内容・期間・金額を設計できる
個人保険の最大の強みがこれです。
- 死亡保障を手厚くしたい期間(子どもが小さい時期など)
- 医療保障を厚くしておきたいタイミング
- 教育費・住宅ローンの状況
など、家庭ごとの事情に合わせて、
- 「いつまで」
- 「いくら」
- 「どんなリスクに備えるか」
を細かく設計できます。
例)
- 子どもが独立するまでは、定期保険で大きめの死亡保障
- 一生涯の医療費に備えるために、終身医療保険
- 相続や老後資金もにらんで、終身保険を少しだけ持っておく
といったように、
「団体保険では絶対にできないカスタマイズ」
が可能です。
メリット②:退職・転職しても、原則として保障が続く
個人保険は、あなたと保険会社の間で結んだ契約です。
会社が間に入っていないので、当然ながら、
- 転職しても
- 独立しても
- しばらく専業主婦(夫)になっても
契約さえ続けていれば保障はそのままです。
子どもが小さいうちは、ライフイベント(転職・引っ越し・配置転換など)が多くなりがち。
そんな時期こそ「会社に依存しない保障」を一部でも持っておくと、心理的な安心感が違います。
メリット③:終身保険など、老後まで続く保障を持ちやすい
団体保険の多くは「働いている間の定期保険」ですが、
個人保険では、
- 一生涯続く死亡保障(終身保険)
- 一生涯続く医療保障(終身医療保険)
といった「長期戦向けの保険」が用意されています。
老後は収入が減る一方で、
- 病気・介護のリスクはむしろ高まる
- 貯蓄を取り崩しながらの生活になる
という、なかなかハードなステージです。
そこで、現役時代から
「老後まで続くベースの保障を、個人保険として準備しておく」
という発想は、かなり合理的です。
メリット④:保険会社や商品を自由に選べる
団体保険は、勤務先が提携している保険会社・商品に限定されますが、
個人保険なら、
- 複数の保険会社を比較
- ネット保険も含めて商品を横断的に検討
- 途中で乗り換え
など、自由度の高さは圧倒的です。
もちろん、「自由度が高い=自力で選ぶのが大変」という側面もあるので、
後ほど、うまくプロを使う方法もお伝えします。
個人保険のデメリット
デメリット①:団体保険に比べると、保険料が高くなることがある
団体割引が効かない分、同じような保障内容でも、
個人保険の方が保険料は高くなりやすい
のは事実です。
ただし、
- 加入する年齢
- 保障期間
- 保険金額
- 商品の種類
によって保険料は大きく変わるので、
「個人保険=必ず高い」とは限らない点も押さえておきたいところです。
ネット専用の保険会社など、
中間コストを抑えることで割安な保険料を実現しているケースもあります。
デメリット②:健康状態によっては加入が難しいことがある
個人保険では、加入時に
- 健康状態の告知
- 場合によっては医師の診査
が行われます。
一定の持病がある場合、
- 「条件付きでの加入」(保険金額の制限・部位不担保など)
- 「引き受け不可」
となることもあり得ます。
ここは、健康状態の条件が緩めな団体保険との対照的な部分ですね。
デメリット③:選択肢が多すぎて、比較・判断が大変
個人保険市場には、本当にたくさんの商品があります。
- 似たような名前
- 似たような保障内容
- 似たような保険料
に見えるものも多く、
「どこが違うのか分からない」状態になりがちです。
その結果、
- 保険ショップをはしごして疲れ切る
- 営業トークに押されてよく分からないまま契約
- 比較が面倒で、検討自体をあきらめる
といったパターンに陥りやすいのが正直なところです。
この「大変さ」をどう乗り越えるかが、
個人保険をうまく活用できるかどうかの分かれ目でもあります。
家族にとっての「向き・不向き」の考え方
ここまでで、団体保険・個人保険それぞれの特徴はだいたい掴めてきたと思います。
では、実際のところ、
「うちの家族には、団体保険と個人保険のどんなバランスが合っているの?」
という疑問に、もう少し踏み込んでいきましょう。
軸①「同じ会社でどのくらい働くつもりか?」
まず大きな軸になるのが、キャリアの安定性です。
団体保険が相性いいケース
- 今の会社での勤務年数が長い
- 転職する可能性があまり高くない
- 会社自体も安定している(業界・財務状況など)
こうした場合は、
- 団体保険の割安さを最大限活用しつつ
- 足りない部分だけ個人保険で補う
というスタイルが取りやすくなります。
個人保険を厚めにしておきたいケース
- 今後、転職・独立を考えている
- そもそも今の会社に長くいるイメージがない
- 契約社員・派遣社員・フリーランスなど、団体保険にそもそも縁が薄い
こうなると、
「会社に紐づいた保障」に依存しすぎるのは危険
なので、個人保険である程度しっかり土台を作っておく方が安心です。
軸②「今の保険料の安さ」vs「長期的な安心」
もう一つの軸が、
- 今の家計を守る(毎月の保険料を抑える)
- 将来の安心を守る(老後まで見据えた保障を持つ)
どちらをより重視するか、という視点です。
「今の保険料をとにかく抑えたい」寄りの人
- 子どもがまだ小さく、教育費がこれから本格化する
- 住宅ローンの返済が重く、月々の支出に余裕がない
- 共働きで、将来の収入増もある程度見込める
こうした家庭では、
「現時点では、団体保険中心+最低限の個人保険」
という選択も、十分アリです。
ただし、「最低限」がどの程度かは、
本来はシミュレーションしながら検討していく必要があります。
「老後までの安心もある程度見据えたい」寄りの人
- 親の介護などを間近で見て、老後のリスクへの意識が高い
- 将来、転職や独立の可能性も視野に入れている
- 「団体保険がなくなったら全部ゼロ」は怖いと感じる
こうした人は、
- 団体保険のコスパを活かしつつ
- 個人保険で終身の医療・死亡保障を少しずつ持っていく
という、ハイブリッド戦略がフィットしやすいです。
軸③「家族構成とライフステージ」
最後の軸が、家族構成・子どもの年齢・住宅ローンの有無です。
- 独身 or 子どもなし
- 乳幼児〜小学生の子どもがいる
- 子どもが中学生〜大学生
- 子どもが独立しつつある
- 住宅ローン有無・残債の大きさ
などによって、必要な保障額と期間はガラッと変わります。
ここは次の章で、ライフステージごとにもう少し具体的に見ていきます。
ライフステージ別のおすすめ組み合わせ例
ここからは、あくまで「一つの考え方の例」として、
ライフステージごとの団体保険・個人保険の組み合わせイメージを紹介します。
※ここで紹介するのはあくまで一般論です。
実際には、収入・貯蓄・家族構成・価値観などによって最適解は変わります。
独身期 ― 「団体保険中心+必要最小限の個人保険」
独身期に優先したいこと
- 自分が病気・ケガをしたときの医療費
- 長期入院や働けなくなったときの収入減リスク
- 親への最低限の死亡保障(必要なら)
独身期は、基本的に「自分の生活防衛」が中心です。
このタイミングでは、団体保険のコスパの良さが光ります。
組み合わせイメージ例
- 団体の医療保険:ベースとして加入
- 団体の死亡保障:小さめの金額で最低限
- 個人保険:
- ネットのシンプルな医療保険を少額だけ
- 余裕があれば、将来のために終身保険を少額スタート
独身期は、まだ保険にガチガチに入る必要はありませんが、
「健康で若い今だからこそ、将来まで続く終身系を安く仕込める」
という“時間の有利さ”を活用できる時期でもあります。
結婚・子育て期 ― 「団体保険でベース+個人保険で不足分を上乗せ」
30〜40代前半の多くがここに当てはまると思います。
この時期に守りたいもの
- 配偶者と子どもの生活費
- 子どもの教育費
- 住宅ローン返済
- 自分・配偶者の医療リスク
このステージでは、
- 自分に万が一あったときに、
「遺族が生活に困らないだけの死亡保障」を確保する - 大きな病気をしたときに、
「家計を壊さない程度の医療保障」を用意する
ことが重要になってきます。
具体イメージ(よくあるパターン)
- 団体保険
- 定期死亡保障:年収の数年分程度
- 団体医療保険:日額○○円+手術給付
- 個人保険
- 定期保険:住宅ローン残債+子どもの教育費をカバーする金額
- 終身医療保険:将来も続ける前提で、必要最低限を
- 終身死亡保険:葬儀費用+α 程度を少額で
ざっくり言うと、
「団体保険で“今の会社にいる間”のベースを押さえつつ、
個人保険で“会社が変わっても続く土台”を作っていく」
というイメージです。
50代以降 ― 「個人保険を軸に、団体保険は“上乗せ”扱い」
子どもが独立し始め、
住宅ローンの残債も減ってくる50代以降は、
「遺族の生活費」というより、
- 自分・配偶者の老後生活
- 医療・介護リスク
- 相続・終活
といったテーマがメインになってきます。
この時期の考え方のポイント
- 団体保険の更新で保険料が急に高くなることがある
- 退職が視野に入ると、そもそも団体保険を継続できないケースもある
- 新たに個人保険に入ろうとすると、年齢的に保険料が高い
そのため、このステージに入る前、
できれば40代のうちに、
「老後まで続ける個人保険はどれか」
「団体保険はどこまでを“+αの上乗せ”として使うか」
を整理しておくのがおすすめです。
50代以降の組み合わせイメージ
- 個人保険
- 終身医療保険:老後まで継続
- 終身死亡保険:葬儀費用+少しの遺産程度
- 団体保険
- 退職までの数年間だけ、死亡保障をプラス
- 現役中に限って、所得補償などで上乗せ
よくある勘違い・落とし穴と注意点
保険の相談をしていると、本当に多くの人が似たところでつまずいています。
ここでは、「団体保険×個人保険」で特に多い勘違いを整理します。
勘違い①「団体保険に入っているから、個人保険はいらない」
よくあるのがこの発想です。
もちろん、独身であれば、
団体保険だけでも足りるケースはあります。
ただ、配偶者や子どもがいる場合は話が別です。
- 団体保険の死亡保障金額が「年収の1〜2年分」程度しかない
- そもそも子どもの教育費や住宅ローンをカバーできるほどの金額ではない
- 医療保障も、実際の医療費+休業期間の生活費を考えると心もとない
など、「数字で見たら全然足りていなかった」ということはよくあります。
「団体保険があるから安心」ではなく、
「団体保険を含めた“全体の保障額”を見て足りているか?」
この視点が大事です。
勘違い②「団体保険は一生続けられる」
これも危険な誤解です。
- 団体保険の多くは「退職時に終了」
- 継続できるとしても、保険料が高くなる・保障内容が変わるケースが多い
- 会社の制度変更で、団体保険自体がなくなるリスクもある
40代・50代でこれに気づき、
「今から個人保険に入ろうとしたら保険料がめちゃくちゃ高い…」
と青ざめる、というパターンは現場でもよく聞きます。
勘違い③「団体保険と個人保険で、同じ保障が重複している」
実はこれもかなり多い落とし穴です。
- 団体の医療保険:入院日額1万円
- 個人の医療保険:入院日額1万円
といったように、意図せず“二重持ち”になっているケースがあります。
もちろん、入院日額が多いのは悪いことではありません。
ただ、家計全体として見たとき、
- そこまで入院給付に寄せる必要があるのか?
- その保険料で、他に優先すべき保障はないのか?
という視点は、持っておきたいところです。
「何となくで入っている保険を並べてみたら、
似たような保障ばかりで月々の保険料がかなり重くなっていた」
という人は、珍しくありません。
注意点 ― 保険は「公的保障も含めて」考える
ここまで民間の保険(団体・個人)の話をしてきましたが、
忘れてはいけないのが公的保険です。
日本には、すでに
- 健康保険(高額療養費制度など)
- 公的年金
- 労災保険
- 雇用保険
など、さまざまな公的な保障が用意されています。
民間保険は、これら“公的保障”で足りない部分を補うためのもの、という位置づけです。
「もし病気やケガをして働けなくなったら、公的保障でどこまでカバーされるのか?」
「そのうえで、民間の保険でどのくらい上乗せが必要か?」
ここを押さえずに保険だけを増やしていくと、
「過剰な保険料負担」で家計を圧迫してしまう可能性があります。
まとめ(自分の家族に合う選び方のポイント)
ここまでかなり深く見てきたので、一度整理しましょう。
大前提 ― 「団体 vs 個人」ではなく「どう組み合わせるか」
この記事の結論は、とてもシンプルです。
団体保険と個人保険は「どちらが正解」ではなく、
「どう組み合わせるか」が大事。
- 団体保険
- 割安で入りやすいが、会社に紐づく“期間限定の保障”
- 個人保険
- 自由度が高く、老後まで続けられる“マイベースの保障”
それぞれの性質を理解したうえで、
- 今の会社にいる間は団体保険をうまく使い、
- 将来を見据えて個人保険でベースを作っていく
という発想が、30〜40代の子育て世代にはフィットしやすいです。
簡単セルフチェックリスト
最後に、「うちはどうしたらいい?」を考えるための
簡単なチェックリストを用意しました。
【キャリア】
- □ 今の会社で長く働くつもりだ
- □ 3〜5年以内に転職の可能性がある
- □ 将来、独立も視野に入れている
【家族構成】
- □ 未就学児〜小学生の子どもがいる
- □ 子どもは中高生〜大学生
- □ すでに子どもは独立している
【家計と老後】
- □ 住宅ローン返済中で、残債が多い
- □ 貯蓄はまだあまり多くない
- □ 老後の生活費に不安を感じている
チェックした項目が多いほど、
- 団体保険“だけ”に頼るのは危険度が高め
- 個人保険で「会社に依存しない土台」を作っておく重要度が増す
と考えてみてください。
最初の一歩 ― 「現状の棚卸し」をする
いきなり新しい保険を探す前に、
まずは 「今すでに入っている保険を全部並べてみる」 ことから始めるのがおすすめです。
- 団体保険のパンフレット・加入証
- 個人保険の保険証券
- 給与明細(団体保険の保険料が載っていることも)
これらをテーブルに広げて、
- 死亡保障はいくらか
- 医療保障はどのくらいか
- 保険料は毎月いくら払っているか
- いつまで続く保障なのか(定期か終身か)
をざっくりメモしてみてください。
この「現状把握」だけでも、
かなりスッキリするはずです。
とはいえ…自分だけでやるのは正直しんどいですよね
ここまで読んで、
- 「やることは分かったけど、自分で全部比較するのは無理…」
- 「うちのケースで具体的にどうしたらいいか、誰かに整理してほしい」
と感じたなら、それはごく自然な感覚です。
保険は、
- 商品の数が膨大
- 条件・特約も複雑
- 家族の人生設計とも密接に絡む
ので、一人で正解を出そうとする方が、むしろ無理ゲーに近いんですよね。
情報提供としての「無料保険相談」という選択肢
そこで、一つの情報としてお伝えしておきたいのが、
第三者の立場で保険を一緒に整理してくれる無料相談サービスです。
たとえば、みんなの生命保険アドバイザーのようなサービスでは、
- 現在加入している団体保険・個人保険を一緒に棚卸し
- 家族構成や収入、将来の希望を聞きながら、
- 「団体保険を活かしつつ、個人保険でどう補うか」を具体的に提案
といったサポートを無料で受けることができます。
もちろん、
- 必ずしも新しい保険に入る必要はありませんし、
- 「今のままで問題ないですね」と言われるケースもあります。
「なんとなくで選んできた団体保険・個人保険を、
プロと一緒に“見える化”してみる」
という意味で、選択肢の一つとして持っておく価値は大きいと思います。
最後に ― 「保険の正解」より「納得して選べたか」
団体保険と個人保険、どちらも一長一短があります。
大事なのは、
- 誰かに言われたから
- とりあえず安いから
- なんとなく皆入っているから
ではなく、
「自分たち家族が、ちゃんと理解して、納得して選んだかどうか」
です。
この記事が、
あなたの家族の「納得できる保険選び」のきっかけになれば嬉しいです。
※本記事の内容は、一般的な制度・仕組みをもとにした解説であり、
特定の商品や契約に対する助言・推奨を行うものではありません。
具体的な契約内容や税務・法律の取り扱いは、必ず各保険会社・専門家・公的機関の最新情報をご確認ください。


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